祭りと新コミュニティ
ここの氏神様の白旗神社は夏祭りである。私の田舎の祭りは4月と10月で、春は農業の種などの市があり、秋は収穫の感謝祭である。うちから嫁に行ったおばあさんも実家に帰りにぎやかであった。最近は種なども別のルートから買えるように変わっている。白旗神社の祭りは7月の19,20,21日である。家内は少々残っていたもち米に、「お赤飯の素」3合用を買ってきてお赤飯を作る。上手に炊けたと一人満悦である。
白旗神社には寒川比古命の他源義経が祭られている。付近には「首洗いの井戸」があり、平泉から奥州路を経て持参した義経の首を、ここで洗って腰越に持って行ったと聞いていた。最近は和田義盛と梶原景時による首実験後浜に捨てられた首が、潮に逆流してこの地に着き藤沢の里人が拾い上げて祀ったと説明されている。義経は日本ではまれな騎馬戦の名人で、鵯越(ひよどりごえ)の合戦と屋島での戦いに騎馬の特徴を生かして戦い見事な勝利を勝ちとった。舞姫「静御前」との縁で、鎌倉の舞殿で毎年「静の舞」が奉納されている。首実験は文治5年(1189)6月13日で、今年6月13日には記念事業として白旗神社でも「静の舞」が奉納された。「しづやしづ、賎のをだまきくり返し、昔を今になすよしもがな」の歌は日本人の心底をゆする。
小学校が夏休みに入り、直ぐに神社の祭りに入る。毎年の恒例で町内の子供神輿がでる。今年は20日に行われ子供たちは大喜び、小学生は担ぎ幼稚園年長組は紅白の紐を引く。今年は隣の町内と一緒に3台の神輿が特別養護老人ホームを訪問することになった。ホームのお年寄りは建物の前で車椅子などに座り神輿を迎えてくれた。元気な子供がいると高齢者はそのパワーを貰うという。私も最近は実感している。子供達が担ぐ神輿のパワーでともに喜んでもらえることが実現し一緒に喜んだ。企画・実施してくれた人たちに感謝します。来年もさらに進んだ交流の場になればと思う。
本祭りの日には家内や孫と一緒に神社にお参りする。謙虚な静かな気持で参拝する。孫は好きな遊び道具を買い楽しんでいる。日本人は八百万の神を祀り尊敬し親しみ、家内安全や健康を祈るようだ。しかし死後の世界について云々することはない。私の解釈では、死後の世界に踏み込まない考えは道徳であって、宗教ではないと思っている。我々の氏神様のお祭りは宗教的行事ではなく、長い間の伝統的行事であったり、交流を楽しむ文化的行事であると思う。みんなが自発的に活動する地域コミュニティの一つの事業と考える。このように考え、初めて地域の町内会も新コミュニティに進化することができる。それぞれの存在価値を持って、魅力的に活動する協働体となり得ると思う。
松井義近
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