進化発生学とエコ
古鷹パソコンクラブに入った。このクラブは兵学校の同期の有志の会であり、昔は「貴様と俺とは同期の桜」の関係であった。前の戦争に負けて、それぞれの郷里に帰り、上の学校に行く者が多かった。その後は随分幅広い分野の仕事に携わっている。自衛隊もいたが、大学教授、銀行、建設、電気メーカー、自動車、新聞マスコミ、官公庁とおよそありとあらゆる分野に進んでいる。
いま第一線を退き、これまで重ねた知識と情報網を基に、関連情報をネットで流してくれる。私自身は経営問題や関心がある情報、これまで取りえなかった裏情報等興味をもって見させてもらった。最近科学史・進化生物学を専門とするサイエンスライター・翻訳家の渡辺政隆氏の「生命38億年の旅―進化の物語を紡ぐ」を三明久兄がネットで送って下さった。光文社PR雑誌月間『本が好き!』の今月号までの2~5回分である。生物の進化については興味があるので一気に読んだ。第5回カンブリア劇場の最後の部分が強く私に迫った。『体のつくりが大きく異なる動物が生まれるには、相当大規模な突然変異が起きなければならない。しかしたいがいの突然変異は有害である。だが、そうした関門をクリアーして世に登場する突然変異体は「前途有望な怪物」だろう。かつてはこのような説もあった。しかし発生のメカニズムが解明されるにつれて、ほんの小さな突然変異でも、生物はがらりと変わり得るのだ。進化発生学(Evolutionary Developmental Biology)またの名をエボデボ(Evo -Devo)と呼ばれる研究分野の登場が、進化の研究に革命をもたらしたのだ』。
この進化発生学は勉強したことはないし、新しい研究は知らない。しかし目が覚める研究だ。経営も人間も生きている。変わる環境に対応し確信を図ってきた。大きな革命が必要と叫ばれてきた。しかしこの研究からは「小さな変更でも生物はガラリと変わる」のだ。渡辺政隆氏の研究・翻訳、報せて下さった三明久兄に心から御礼申し上げます。
さて、景気の底入れは発表されたけれど、直ぐによくなるとは誰も言わない。投資・輸出を見ても大きな変化はない。所得は増える見込みがないから将来に希望を持てない。しかし普段見ているテレビは画面が小さくなって見づらくなった。CATVに聞くと、メーカーでないと直せないという。販売店ではおきまりで古くなったからそろそろ・・・となる。国の定額給付金に加え、藤沢市では10%増の商品券が出た。別にグリーン電気商品にはエコポイントもつくという。早速販売店に電話する。エコポイントは経営者でないと分からないという。何に使えるのか調べてみた。6月19日271件が発表になったばかりである。政府は経済危機の前に比べ、エコ家電の売り上げは1.5兆円ほど増えると見積もっている。経済産業省は「現金給付と違い、ポイントは貯蓄に回らず需要創出効果は大きい」とみている。
わが家でも古くなったテレビをエコ液晶TVに買い替えた。売れ筋は32型だという。今春より値段はさらに安くなった。でも量販店と比べると差はある。居間の隅に据えて小さな小さな劇場だと言って喜ぶ。みんなが喜べば大きな進化になると信じる。
松井義近
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