友あり文(ふみ)来たるまた楽し
(おにぎり屋)
家内の友人長房さんに「経営のディスカバー2」を贈呈したら、手紙を添えた感想文を下さった。「この本を頂き天にも昇る嬉しさ、眼精疲労でドクターストップがかかっているので、一気に読めないのが恨めしい。1日1頁じっくり読もう」。という。
手紙に曰く「ご著書から物の観方、考え方を教えられます。今回は特に日常生活を広い視野から鋭く見つめられ、思考される先生に驚嘆しました。それにみずみずしい感覚です。さらに『簡にして要』の文章、まさに『文は人なり』だなあと。これも長年のご勉強、お仕事を通じての修練の結果だなあと・・・しかし『学ぶに遅いことはない』先生の二冊のご著書を座右の書、すなわち人生の指南書として、物を観る目を深め、日々感動の心を大切に、密度の濃い豊かな生活を送りたいと願っております」と。このような手紙を頂きただただ恐縮しております。一方「経営のディスカバー」が少しでもお役に立つならば励ましとなり、もっと精進を重ねねばならぬと思っています。
(レッドソックスの記事から)
「レッドソックスの球場の大きさが大リーグの中で一番狭いとは。しかも欠点と思われるところを生かし、利点に変えてしまうとは」。07.7.15『大リ-グレッドソックスと中小企業』を読んでの感想である。「松井氏は中小企業の経営コンサルタントとして商店街のあり方と結びつけられた。さすがである。松井氏の視点から自分の町をみた。私たち会議の会場近くのK駅南口のスペースに登場した“おにぎり屋”が繁盛している。値段はコンビニより少々高いが美味しい。おかずも置いてある。早朝は通勤者、9時すぎるとリュックを背負った中年・高齢者で賑わっている。今まではカレー屋・パン屋などが商っていた。しかし撤退。これも利用者の立場に立ってニーズを考えた商いの価値と言えないだろうか」。
(現地視察)
折角いい感想文を頂いて、そのままにしておくことは出来ない。仕事の前にK駅を降りてその店を探してみてみた。南口改札を出るとすぐにわかった。探す必要のない目の前である。しかし私もこの前を何遍か通ったことがあるが、気がつかなかった。小さな売店である。店の外の看板を見ると「ほんのり屋」とある。“本海苔”と“気持ちがほんのり”と掛け合わせたものか。有明産の海苔を使っているとPRしてある。有明海は潮の干満の差が大きく、海苔が柔らかく口によく溶けて食べてカスが口に残らない。浅草海苔と比べこの点が有明産のストレングスである。
店に入って見る。3段のケースにおにぎりが陳列して並べてある。売りたい新商品「鯛めし」は上段である。「昆布」や「明太子」の売れ筋と思われるものは2段目になっている。二つ選んで買ってみた。鯛めし270円、椎茸昆布180 円である。確かにスーパーの品より少し高い。けれど高いと感じさせない工夫はしてある。昆布のおにぎりは昆布の他にシイタケも入っている。価格政策は現在まで成功してきた。試作品と思われる鯛めしは、コメントを差し控える。右奥に簡単な席が六つある。一般に駅のソバ屋は立ち食いである。街のそば屋は席に座れるが、昼飯時は相席でお客は当然ということなのか文句は言わない。「おにぎり屋」は米製品を提供している。年配者のために席を設けているのがいい。野菜のおかずも日本人・老人好みの栄養バランスを考えている。この店は小さな工夫が山積している店であり、顧客の人気がいいのが分かる。
冒頭に書いたように、目の悪い長房さんはドクターストップで毎日一節しか読めないという。その方が貴重な時間を割いてコメントの手紙を下さった。おかげで私も現地で店を見る機会に恵まれた。有難うございました。
松井義近
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