逞しく生きる、フード対策他
暫くぶりにそば屋に行った。好きなそばを註文したが約10%値上げになっている。日本の小麦は約9割を輸入にしていて、この1年間でほぼ2倍に価格が上がった。こうした関係で店頭の価格も上がったものであろう。飲食店としては値段をあげたくはないと思っているはずである。お客の反応がすぐ出てくるからである。日本の国としては水田が270万haある。主食用のコメ需要はその6割程度で足りる。高い小麦の代わりにコメを代用しようと思うのは当然である。(日経08.04.27朝刊参考)主食用のコメより多量に実る種類のコメをつくり、味は劣るので飼料やその他製品に使うことになる。戦前も戦後の食糧難の時代もコメを粉にひき、団子にしたり、繭玉を作ったりしたが、戦前には自転車で売りにきた「玄米パンのほやほや」などを思い出す。これだけでは昔のままだ。料理を作る人も、経営コンサルタントも新用途の創造に努力せねばならないと思う。
経済が停滞してくると、小売業等の需要も大きくはならない。売り上げも全体的には前年比大きく伸びることが難しくなる。大型店を作り規模の経済を図っても投資の回収が困難になる。消費の低迷傾向を受け、小売業も飲食業も小型店化して耐え抜かねばならない。このような時の対策をどう考えるか。ひとつにはショッピングセンター等のフードコート(その施設の軽飲食店を集めた区画)に入りセンターの力で集めた顧客に、ファーストチョイスの商品で戦い抜くことがある。もう一つは一般商店街にしても、ショッピングセンター等集合商業施設でも、かねて述べているように品揃えの「生活テーマ別専業化」を図り、顧客の便利さを果たすとともに、時代に即した体制を真剣に考えねばならない。もちろんサービス等を含めた情緒面と付加価値作りも忘れてはならないことである。
二輪車を含む車の保有台数は今年2月まで三か月連続で前年比マイナスであるという。(日経08.05.22朝刊、春秋)景気は後退したままであり、特に中小企業は輸出による好景気の波にも乗れず苦しんできた。一方若者は以前より物を買わないという。ゴールデンウイークに横浜の八景島へ行った。駅を降りて海岸の見える道を歩いていると「横浜海の公園」がある。潮干狩りでアサリなどを採っている。人工の砂浜と聞くが大潮関係もあり、新聞には5万人の人出とある。砂浜は貝より人の方が多いのではないかと思った。かねてゴールデンウィークの不満は“混雑”であるが、そんなことは関係ない若い家族連れの楽しみの方向・姿がそこにある。
今各国は原油高騰で悩んでいる。第1次オイルショックのときは1バーレル30ドルで日本中が大騒ぎした。今いくらか、130ドルである。まともな経済ではない。投機資金が自分の金儲けで値上がりしているとしか思えない。余剰マネーは原油・穀物などになだれ込んでいる。日経08.05.17朝刊大機小機で三角氏は述べている。「ギャンブルの場にするな」と題し「今、世界の金融界に必要なのは、工学ではなく、哲学である。(略)実物経済成長の基本は銭の単位で原価を低減し、社会を豊かにする技術やサービスを競う地道な価値創造にある。(略)」と。有限の物の世界で無限の富を追求すれば反動がある。今私たちは近代的管理により顧客の信頼に応えるしかないのか。 松井義近
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